7月頃から全国各地で花火大会が開催されるかと思います。
少し先取りして気分だけでも味わいたいと思い、Blenderで花火(Firework)をモデリングしてみました。
今回も、YouTubeのチュートリアル動画を参考にしました。
では、初めます。
なんとか? 完成
花火玉1個のアニメーションになります。
ただ、背景やもう少し引きでレンダリングしたかったのですが…
残念ながら力尽きたため、その点はご了承下さい。
レシピ
花火に関しては、パーティクルの設定が主な作業になります。
必要最低限の設定になります。
① 花火玉作成
“ICO球”を作成します。
細分化: 3
※“firework_1”という名前に変更しました。
② パーティクル割当と調整
右側にある”パーティクルプロパティ”選択し、”+”をクリックします。
下記のようにパラメータを設定します。
[放射]
数: 10000
開始フレーム: 10
終了(フレーム): 20 ※開始との間隔を”10″に設定
寿命: 100
寿命のランダム化: 0.8
[速度]
ノーマル: 20m/s
[フィールドの重み]
重力: 0.5
[物理演算]
力
減速:0.02
③ 面数をランダムに間引く
[A]キーで全ての面を選択し、”選択”から”ランダム選択”(値:0.8)にする。
[X]キーで削除し、[shift]+[D]キーで複製し、[R]+[Z]キーで面をずらす。
④ 花火に色を付ける
“UV球”作成し、花火玉の下に移動させます。
次にマテリアル作成し、色を設定します。ここでは赤にしました。
※“firework_color_1”という名前に変更しました
上部にある、”Shading”ボタンを押し、Shading画面に移行します。
※下の画面が切り替わります
デフォルトである”プリンシプルBSDF”は削除します。
“シェーダー”から”放射”を作成。
“コンバータ”から”カラーランプ”を作成。
“テクスチャ”から”グラデーションテクスチャ”を作成。
“グラデーションテクスチャ”を選択した状態で、[ctrl]+[T]キーを押すと、
“テクスチャ座標”が出てきます。
※出てこない場合は、“Node Wrangler”をアドオンして下さい。
“グラデーションテクスチャ”の”カラー”と、”カラーランプ”の”係数”を接続。
“カラーランプ”の”カラー”と、”放射”の”カラー”を接続。
“放射”の”放射”と、”マテリアル出力”の”サーフェス”を接続。
“カラーランプ”の色を調整。赤っぽくします。
“放射”の”強さ”を50に設定。
ICO球(firework_1)のパーティクルプロパティに戻って、
“レンダー”の”レンダリング方法”を”ハロー”から”オブジェクト”に変更。
“オブジェクト”の”インスタンスオブジェクト”からUV球(“firework_color_1”)を選択。
⇒ 花火に色が付きます。
さらに、調整します。
“firework_color_1″を選択し、”Shading”画面に切り替えます。
“テクスチャ座標”の”オブジェクト”と、”マッピング”の”ベクトル”を接続。
“マッピング”の”スケール(X/Y/Z)”を0.1に変更。
【花火の寿命を調整(徐々に消えていくように見せる】
ICO球(firework_1)の”パーティクルプロパティ”の”テクスチャ”を選択し、”新規”をクリック。
スイッチボタンを押すと、表示が切り替わります。
“タイプ”を”ブレンド”に変更。
[色]
“カラーランプ”にチェックを入れる。
黒を右側、白を左側にくるよう調整します。
[影響]
“General Time”のチェックを外し、”サイズ”の項目にチェックを入れます。
[マッピング]
“座標”を”生成”から”ストランド/パーティクル”に変更します。
⑤ 打ち上げ作業
アニメーションで対応します。
ICO球 初期設定の座標:
X: 0m
Y: 0m
Z: 0m
StartからEndまで40フレームで打ち上げる、高さは80mとします。
[N]キーで、”トランスフォーム”画面を表示します。
タイムラインを0に設定して、 “位置 Z 0m”の箇所で右クリックし、”ひとつのキーフレームの挿入”を選択。
タイムラインを41に設定して、”位置 Z 80m”に変更し右クリックにて、”ひとつのキーフレームの挿入”を選択。
“パーティクルプロパティ”に戻り、項目を見直します。
開始フレーム: 40
終了:50
【打ち上げ時のスピードの調整】
ICO球を選んだ状態で、”グラフエディタ”を表示させます。
“Z位置”の項目を選び、立ち上がり時の角度を調整します。
※見た目の変化は微妙な気はしました。お好みでいいと思います。
【打ち上げ時に火花が出る演出】
新規でパーティクルを作成します。以下の項目を設定します。
[放射]
数: 300
開始フレーム: 1
終了(フレーム): 30
寿命: 30
[速度]
ノーマル: 0 (打ち出された後、自然落下し消滅)
[フィールドの重み]
重力: 0.5
[レンダー]
レンダリング方法: オブジェクト
インスタンスオブジェクト: UV球 (④で作成したのを流用しました)
⑥ 打ち上げた花火を最後見えなくする
ICO球にマテリアルを設定します。
放射: 赤っぽい
放射の強さ: 10
タイムライン
0の位置で、”アルファ;1″に設定し、”キーフレームを挿入”
40の位置で、”アルファ;0″に設定し、”キーフレームを上書き”
設定
ブレンドモード: アルファブレンド
最後に
1個だけではありますが、それなりの花火は作成できたかと思います。
個数増やしたり、背景の見直しなど改善箇所はありますが、まったり対応したいと思います。
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
以上